「かくれ浜」が出現

出現した「かくれ浜」を楽しむ人々(18日、西康範さん撮影)

エメラルドグリーンの海面に
笠利町喜瀬

 奄美市の「一集落1ブランド事業」に認定されている「かくれ浜」が18日、同市笠利町喜瀬で出現した。同日はやや波風があり、多くはなかったが海につかりながら、エメラルドグリーンの海面に現れた白い砂浜で楽しむ人が見られた。

 「かくれ浜」は喜瀬集落の海岸から約200㍍の沖合で出現する。春から夏にかけて大潮などの干潮時に潮位が大きく引く時に現れ、美しい砂浜を見ることが出来る。

 潮位により大きさが変わり、3月から5月の大潮の時に大きくなる。この日は旧暦3月3日(サンガツサンチ)中潮でマイナス2㌢(干潮時)の発表。気温は笠利で平年値を1・1度上回る24・1度を観測し、同市では海開きも行われた。

 また昔からの習わしにのっとり潮の引いたリーフに繰り出してフツィムチ(ヨモギ餅)を食べて磯遊びに興じる住民もいた。

 19日も18日と同程度に潮位が下がる見込み。鹿児島地方気象台によると、奄美地方は高気圧に覆われ天候は晴れで、最高気温も前日同等の24度の予報。海上ではやや波があるが、2日連続で「かくれ浜」を見ることができそうだ。