「キカイ未来大学」講座修了

「キカイ未来大学」の17年度講座がこのほど修了した=提供写真=

観光資源焦点の地図作成へ
今年度講座で計画

 2016年度に開講した喜界町の町民講座「キカイ未来大学」(同町教育員会・全国生涯学習まちづくり協会主催)の17年度講座がこのほど修了した。地域振興に携わる人らを迎えた講義や、実践的なワークショップなどを通し、受講生らが島の未来について考えた。間もなく始まる18年度講座では、島の様々な観光資源に焦点を当てた地図作成に取り組み、まちづくりを推進していくとしている。

 17年度講座は、昨年9月に開講。鹿児島県南九州市頴娃町で、タツノオトシゴの生態が見られる観光養殖場の「タツノオトシゴハウス」を運営する、加藤潤さんを迎え、「ここにしかない観光スポットをうみだす」を演題とした講義でスタートした。

 その後も、講師を迎え各講義のほか、グループワーク、ワークショップなどを通し、受講者らは自分たちの島を足元から見つめ、島の良さを再確認しつつ、これからの島の在り方などについて考えた。

 先月31日に、最終回を実施。講座のまとめ役として、参加した同協議会の鮫島真弓さんは「16年度から始まったが、これからの島のことを真剣に考える参加者が増えてきた。次のステップに向け、意見交換していくなかで、前向きな意見もたくさん聞かれた」と総括した。

 今年度講座の内容としては島内に多く残存する「戦跡」、島に生息していたり渡ってきたりして身近に目にすることもできる「チョウ」など、島の観光資源に焦点を充てた地図の作成に取り組む予定という。

 地図には、各スポット地点の紹介ほか、それにまつわる語り人なども盛り込む。数回の講義のほか、グループごとの自主学習にも取り組み、作成を進めていく。

 飯島さんは「子どもたちの山村留学など、他の町との交流という部分でもまだまだ、まちづくりにつながる可能性はたくさんある。講座では集まる関係をつくりながら、一緒に参加者らと進めていけたら」と話した。