かるたで防災学ぶ

かるたで防災学ぶ

今年度最後の防災教室は、かるたを使って楽しく学んだ

奄美市消防団女性小隊 白百合の寮で防災教室

 奄美市消防団特別分団女性小隊(上山あさみ隊長、10人)は17日、奄美市名瀬のカリタスの園白百合の寮(中尾久美子施設長、61人)で児童・園児を対象に「防災教室」を行った。児童・園児らは、避難・災害の教訓が描かれたかるた使って、防災の知識やその大切さを楽しく学んだ。

 同教室は、楽しく防災を知ってもらおうと、同女性小隊が各保育園などを一年間定期的に訪問し授業を実施するもの。同園ではこれまでに、防災知識や避難方法などを、紙芝居やカードゲームなどを使い、様々な体験をとおして分かりやすく教わってきた。

 今年度最後の教室となるこの日は、高学年と低学年以下の二チームに分かれ、防災教訓が描かれた「あそぼうさいカルタ」を使って授業はスタート。団員が「グラグラ、ドシン。地面が大ゆれこわい地震」と読み上げると、児童・園児らは懸命に絵札を見渡し答えを探した。

 カードを取って喜ぶ児童・園児らに「揺れている時は逃げても大丈夫かな?」と団員らは優しく質問。「揺れている時はきちんと机の下などに隠れて、揺れが収まってから避難を開始してください」と、そのカードを見せながら意図・心得の説明を丁寧に加えた。

 かるた大会の後は、感謝を込めて児童・園児がお礼の言葉。最後は、一年のふれあいを祝して、みんな一緒に笑顔で記念撮影を行った。

 5年生の貞麗=うるは=さんは「いっぱい教えてもらって楽しかった。地震の時はダックのポーズ、津波の時はチータのポーズ」と覚えたことを体で表現し喜んだ。上山隊長は「子どもたちと触れ合い団員も楽しく活動できる。(活動を見て)女性団員の志願者が少しでも増えてくれれば」と笑顔を見せた。