エコツアーガイド初期段階育成研修

エコツアーガイド初期段階育成研修

2018年度奄美群島エコツアーガイド初期段階育成研修の奄美大島会場には75人が出席し、ガイドについての知識を深めた

「地域の主体性求められる」
奄美大島会場 伝える力、ホスピタリティなど解説

2018年度奄美群島エコツアーガイド初期段階育成研修(奄美群島広域事務組合主催)の奄美大島会場での初回研修が21日、奄美市名瀬の奄美会館であった。長崎県立大学経済学部地域政策学科の西村千尋教授が登壇し、ガイドの役割など基礎的な話や、インタープリテーション(伝える技術)、ホスピタリティなどについて授業形式で解説した。

 

同研修は14年からスタートしたもの。奄美群島の国立公園指定や、世界自然遺産登録への期待を受け、質の高いエコツアーガイドの量的確保、就業機会の創出を目的とし、エコツアーガイドになろうとする人たちに対し、基礎的な知識や技術習得を図る。昨年度まで2カ年で行っていたが、今回は1年で行うとしている。

今年度の研修は14日の沖永良部会場を皮切りに、21日に奄美大島で開催。5月末までに徳之島、喜界島、与論島でもスタートする。各会場の受講予定者合計は153人となっている。

この日は奄美大島会場の受講予定者95人中75人が出席。西村教授は「エコツアーは、これまでのツアーとは異なり、地域の主体性が求められる」などと説いた。また、この日出席した龍郷町地域おこし協力隊の新井奈緒子さん(37)は「基礎から勉強し魅力の発見につながれば。ガイドに関する知識が深まった」と話した。