バレイショ収穫に汗

県大会遠征費カンパのバレイショの収穫に汗を流した徳之島高野球部員たち=7日午後、伊仙町

県大会遠征費で
徳之島高野球部 〝足長おじさん〟に感謝

 【徳之島】県立徳之島高校野球部(太良優伸主将・部員21人)の部員たちは7日、今月21日に開幕する第142回全国高等学校野球鹿児島県予選大会への遠征費ねん出に、地元特産の赤土バレイショの収穫作業に汗を流した。

 「徳之島の高校から甲子園を目指して」と、収穫期を迎えた伊仙町内2か所の計約1㌶のバレイショ(時価約100万円相当)をカンパしたのは同町目手久、農業法人代表の幸山佳津也さん(62)。一昨年の第8回全日本少年春季軟式野球大会(全日本軟式野球連盟主催)に伊仙町内中合同が初出場した際も援助している〝足長おじさん〟だ。

 部員たちは午前9時すぎからバレイショ畑へ。幸山さんが農機で掘り上げてくれたイモの土を丹念に落としてトラックまで運ぶなど、チームワークの人海戦術で汗を流した。

 太良主将(2年生)は「県大会遠征ではいつも親に金銭的な負担をかけているので、少しでも負担を少なくしたいと思った」。幸山さんには「感謝の気持ちでいっぱい。県大会の結果で恩返しできれば」。大会への抱負で「去年夏・秋とかは鹿児島商業に負けて悔しい思いをした。ベスト8は最低限で、もっと上位を目指します」と力強く語った。

 県予選大会は計67校が出場して鴨池市民球場と姶良市野球場で21日―4月4日まで。徳之島の初戦(24日午前11時20分開始、姶良市民)相手は加治木工業。