レブナイズ 来季につなげるために

後半戦に向けて闘志を燃やすレブナイズの選手ら

折り返し過ぎ後半戦へ
カギ握る「チームバスケット」

 【鹿児島】男子プロバスケットボールのB3リーグは、レギュラーシーズン(RS)の第14節までが終了し今季の折り返しを過ぎた。鹿児島レブナイズはファーストステージと合わせて全60試合中36試合を消化した。

 RSは13勝13敗で9チーム中6位。ファーストステージと合わせた通算成績も18勝18敗で勝率5割前後の足踏み状態が続く。「もっと勝てて上位に食い込めていたはず」(松崎圭介主将)と選手たちもこの成績を不本意に感じている。第14節から約2週間空いて、第15節は3、4日にアウエーで東京エクセレンスと対戦。前半戦を振り返り、残り24試合の後半戦に向けての意気込みを聞いてみた。

 林亮太アシスタントコーチは「取りこぼしている試合が多く、勝った試合もチームで勝てた試合は少ない」と分析する。個人成績ではオリビエ(CO)が得点、ブロック、リバウンドで1位、中園がフリースロー成功率、館山が3ポイント成功率で1位、山田がアシストで3位に入るなど、7部門中5つをレブナイズの選手がトップを占めている。裏を返せば個の力をチームとして生かしきれていないのが下位に低迷している要因といえる。林コーチは「チームでリバウンドをとり、守り、攻めるバスケットをやり切る」ことを後半戦浮上のカギに挙げた。

 COがB2山形に移籍し、新たに東京サンレーヴスなどでプレーしていたジージオ・ベインが加入した。また九州大学選手権で得点王、3ポイント王の実績がある川上貴一(福岡大)が特別指定選手で加わった。ジージオは、COのようなインサイドでの得点力はないが「こちらの要求を忠実に実行してくれる真面目さがある」(林コーチ)。得点源が減った分、日本人選手を中心にチームとしていかに点を取っていくか。ジージオの加入で「日本人選手の可能性を引き出してくれそう」と松崎主将は期待する。

 運営会社は今季のB2ライセンス取得を断念し、今季、及び来季を「安定的な運営基盤を確立する時期」(園田明会長)と位置付けた。県内で建設業などを営むユーミーコーポレーションがメーンスポンサーになって資本の増強を進めるなど、運営体制の強化を進めている。林コーチは「これだけ応援してもらっているからこそ、結果もさることながら、応援してもらえるにふさわしい内容の試合をしたい」と語っていた。今季、仮に優勝してもB2昇格はないが、松崎主将は「まずは東京EXに勝って、来季につなげる戦いをしたい」と闘志を燃やしていた。(政純一郎)