地元の新鮮な魚に舌鼓

地元の新鮮な魚に舌鼓

買い物客は販売開始とともに、お目当てのブースになだれ込んだ

奄美群島水産青年協 新鮮なお魚まつり活況
伊勢エビのミソ汁も人気

 奄美群島水産青年協議会(外薗哲人会長)は22日、奄美の魚食普及を目指すイベント「第24回新鮮なお魚まつり」を奄美市の名瀬漁協敷地内で行った。買い物客は、お目当ての鮮魚や食品を購入し、その場で地元の新鮮な魚や自慢の伊勢エビのミソ汁に舌鼓を打った。

 会場には、水揚げされたばかりのクロマツやエラブチ、トビンニャなどの奄美近海で取れた新鮮な魚介類を中心に、魚匠バーガーや貝柱などの加工食品・冷凍食品なども並んだ。また、例年人気の伊勢エビのミソ汁コーナーでは、販売開始の約1時間前から長蛇の列をなし、会場は熱気であふれ返った。

 冒頭、奄美群島水産振興協議会・奥田忠廣会長が「若い漁師が新鮮な魚をたくさん持ち寄った。格安で提供できる。ぜひ楽しんでほしい」とあいさつ。販売開始を告げる合図とともに、来場者は待ちきれないとばかりに一気に販売ブースになだれ込んだ。

 われ先にと詰めかける買い物客に、販売員らは息つく間もなく大きな声で対応。飲食コーナーでは、家族連れや友人同士で舌鼓。「おいしい」「新鮮」など満足の声があちこちで聞こえた。

 この日、用意した伊勢エビのミソ汁200食分は約40分。鮮魚や加工食品なども約30分でほぼ完売。この後は、各漁協が持ち寄った伊勢エビ20㌔などが当たる抽選会が行われるなど、会場は大きくにぎわい、活況を呈した。

 池山弘子さん(85)は「毎年安く買えるので楽しみに来ている。エビは出汁が出ていておいしい」と喜んだ。外薗会長は「このところ海のシケが続いたが昨日、一昨日の2日間で何とか揚げることが出来た。これを機に奄美の魚食が少しでも進んでくれればありがたい」と話した。