徳之島女子団体形16強

徳之島女子団体形16強

第37回全国高校空手道選抜大会に出場し、30年連続出場という記録を打ち立てた徳之島高空手道部=提供写真=

30年連続出場功績称え表彰
全国高校空手道選抜大会

 

 徳之島高校空手道部は、香川県高松市で26日からの3日間に渡り開催された「第37回全国高校空手道選抜大会」に出場した。女子団体形・組手、女子個人形の3種目に挑み、団体形では16強入りを果たした。同部の大会出場は、今回で30年連続。全国高体連が功績を称え表彰した。選抜大会連続表彰の受賞は鹿児島県勢で初めて。

 JOC(ジュニアオリンピック)を兼ねた大会。徳之島高校空手部は昨秋の九州大会南ブロックにおいて、各種目上位に入り、本大会出場権を獲得した。

 1988年度「第8回全国高校空手道選抜大会」に初出場。97年の同大会では、部史上最高位の全国3位入賞も果たした。その後も、出場を重ね、今大会で30年連続出場の記録を打ち立てた。

 同部女子の紀野宏繁監督(69)は、創部から長年に渡り、同部の指導に携わってきている。16強入りした選手らの演武を振り返り「(敗戦した相手は)リズムもきれいで、全体的なスピードも上だった。それでも、強豪校ぞろいのなか、本当に良くやったと思う」と称えた。

 「これまで赴任してきた先生らの指導などいろいろな人のおかげで達成できたこと。(連続出場の)切れ目をつくらなかったことは、地元としても喜ばしいことだったと思う」(紀野監督)と30年を回想した。

 今後に向けても、紀野監督は「全国に行かなくては分からないことがたくさんある。力の強弱、リズムなど強化しなければ勝てない。全国の舞台で対等に渡り合えるよう、感じてきたことを伝えていきたい」と力を込めた。

 祷みなみ主将「今までの練習の成果を出せた。悔いなどはない。次のインターハイに向けて、さらに力をつけていかなくてはいけない。基礎からしっかりやっていく」。

 個人形にも出場の嶺山歩美「大内選手(個人形の部優勝者)の強さは知っていた。自身の全てを出すつもりで演武に臨んだが、硬さがあったかもしれない。8月のインターハイが高校最後の大会。兄の成績(全国16強)に追いつき、追い越したい」。

 大会結果は次の通り。

【女子団体】〈形〉▽1回戦 徳之島=ジオン=5―0=バッサイダイ=大東(島根県)▽2回戦 徳之島=ジオン=5―0=バッサイダイ=佐世保商業(長崎県)▽3回戦 横浜創学館(神奈川県)=エンビ=5―0=エンビ=徳之島
〈組手〉▽1回戦 大阪学芸(大阪府)5―0徳之島
【女子個人】〈形〉▽1回戦 大内美里沙(日本航空)=バッサイダイ=5―0=ジオン=嶺山歩美(徳之島)