朝絵の会新春の集い

重井さんの祝舞「鷲の鳥」

最高齢の保田啓子さんは「島ごころ」を見事に舞う
 「野崎参り」を舞う奥村未來ちゃんと馬場美颯さん
 「磯の松風」を舞う常夏会のメンバー
にぎやかに全員が参加して「八木節」でしめた

 

多彩な舞踊やシマ料理

 【東京】朝絵=ともえ=の会(重井禮子会主)は3月25日、新宿淀橋会館で新春の集いを開いた。琉球舞踊や日本舞踊、子どもたちの「野崎参り」、また重井さんの同窓生「常夏会=とこなつかい=」のメンバー5人がサプライズで「磯の松風」を舞うなど、趣向を凝らした舞踊が披露され、多くの観客が桜の咲く穏やかな日の舞に酔いしれた。またシマから届いたカシャ餅や重井さん手作りの味噌も振る舞われ、参加者たちは舌鼓を打っていた。

 重井さんは、「現在は16人のメンバーと頑張っているが、体調が悪くなったり、生徒が妊娠したりといろいろなことが起きながらも、こうして新春の集いが3年ごとに開かれることを感謝します」とあいさつ。重井さんは初代伊是名朝献氏(故人)に舞踊の指導を受けた一人で、「朝絵の会」の会の名前の「朝」は初代朝献氏の名前からいただいたものと説明した。

 かつては初代から「道場を引き継いで」と請われたが、「おそれ多い」と断り、以来踊り続けて42年、「10年前からは東郷流を興し3年ごとに古典だけではなく大衆が喜ぶ踊りなどを取り入れている」と話す。

 この日は重井さんの出身地・名瀬西仲勝にちなんで、川崎好純東京古見会幹事長が司会を務め、祝舞「鷲の鳥」を重井さんが舞った後、「四つ竹」、続いて「野崎参り」を奥村未來ちゃんと馬場美颯さんの子ども二人が舞台で披露。その傍らで踊りの指導をしながら見守るなど、指導に舞にと大忙しの重井さん。

 また80歳と最高齢の保田啓子さんは「島ごころ」を足取りも軽やかに美しく舞い「若い者に負けないように踊り続けている」と現役最高の笑みをみせていた。

 さらに、この会にあわせて大島高校8回卒業の同級生らを中心に「せっかくだから花を添えたい」と「常夏会」の泉郁子さん、田畑景弧さん、津口久子さん、林禮弧さん、松岡千恵子さんの5人が3回の猛練習で舞台に上がり、見事な踊りを披露した。最後に全員で煮偽やかな「八木節」を踊ってステージは終了、その後はカラオケなどで、楽しんだ。