GW先手 駐車場確保に奔走

「せとうち海の駅」の駐車場。平日でも駐車台数は少なくない(23日午後)

せとうち観光協「海上タクシー、チャーターして」

 週末から始まる大型連休。今年のゴールデンウィーク(GW)は4月28日から5月6日まで。瀬戸内町の奄美せとうち観光協会(松村保宏会長)は目前に控えた大型連休を乗り切るため、観光客を取り巻く課題解決に奔走する。

 同協会が観光案内所を設置する「せとうち海の駅」は42台の駐車スペースを用意しているが、古仁屋市街地には同施設以外に観光客が気軽に利用できる駐車スペースが少ないことを問題視。担当者は「古仁屋市街地の駐車場不足が問題。GW期間中は一杯。車の列ができる」と話す。また4月6日にフェリー「かけろま」の発着場が同施設に移転してからは車両待機場に駐車しようとする車両が出るなどの問題も起こっているという。現状改善を図るため同協会は、県大島支庁瀬戸内事務所に所有施設の駐車場を臨時的な駐車スペースとして利用できるよう打診するなどしている。

 またGW期間中はフェリー「かけろま」の満車便が増えるとして、SNSなどで乗船予約と時間に余裕を持った手続きも呼び掛ける。定期船の満席も考慮し、「海上タクシーのチャーターをもっと周知したい。生間・瀬相以外にも、呑之浦の海岸に行くことも出来ることや、大島海峡周遊プランがあることなど知らない人も多い」と担当者。5~6人以上での利用の場合はチャーターを推奨している。

 担当者は「フェリー欠航の可能性や、満車便の発生などは町外の人も観光客に教えるようにしてほしい。気軽に奄美に来ることができるようになったが、瀬戸内は空港などから遠いので下調べをし、目標を持ってきた方が良い」と語った。