和泊町 テックス板500枚設置

町内に500枚のテックス板が設置された=和泊町=

ミカンコミバエ侵入防止へ

【沖永良部】奄美大島内のミカンコミバエ急増に伴い和泊町技術連絡協議会(武吉治会長)は24日、町内にテックス板を設置した。同技連会の武会長は「島内へのミカンコミバエの侵入は確認されていない。万が一侵入した場合でも、迅速に対応していく」と話した。今後、同町では初動対応マニュアルを作成する予定。

同町では、既存の捕獲トラップ40基に加え、今月18日に50基のトラップを追加設置した。ミカンコミバエのオスだけを誘殺するテックス板の取り付けで、さらなる防除体制の確立を図る。

今回、奄美大島・徳之島方面から風が吹く町内の北部に位置する集落に30枚ずつ、それ以外の集落に20枚ずつ合計500枚のテックス板を準備した。

午前9時、同会と沖永良部果樹生産組合のメンバー40人ほどが役場庁庭に集まり、設置方法について役場経済課職員から説明を受けた。

集落ごとに分かれたメンバーは、100㍍間隔で、道路やほ場沿いの木の枝(約1㍍の高さ)にテックス板を取り付けていった。

沖永良部果樹生産組合の西賢一郎組合長は「今のうちにしっかりと対応しておかないと、沖永良部の果樹類が全て出荷できないかもしれない」と語った。