紬グランプリに興紬商店

2016年の紬グランプリを受賞した㈲興紬商店の作品

160125紬グランプリ (2)
翔けあまみコンテストで最優秀賞を受賞した夢おりの郷(中央)と、優秀賞の興紬商店(左)、牧絹織物(右)

「産地まつり」各賞審査結果
29日表彰式、一般公開も

 第33回「本場奄美大島紬産地まつり」に先駆けて25日、同実行委員会は「2016年紬グランプリ」「地球印競技会」「翔けあまみ」の各賞審査結果を発表した。紬グランプリでは龍郷町の㈲興紬商店が最優秀賞(県知事賞)を受賞。表彰式は29日に行われる。

 同まつりは本場奄美大島紬の振興を通じ、豊かな街づくりを促進するため、紬の認識を深めるとともに、不況ムードを払拭して希望と生産意欲の高揚を図り、「活力ある産地づくり」をすることが目的。審査は22日に行われた。

 紬グランプリでは、▽斬新性▽市場性▽色彩性▽デザイン性▽仕上がり想定―などいくつかの項目に沿って、流通や地元審査員14人が審査。地球印競技会では伝統工芸士と工業技術センターの指導員らが審査を行い、大島紬の主要製造工程(図案、絣締、絣加工、製織)の各部門についてそれぞれ評価した。また、翔けあまみは奄美群島地域産業振興基金協会主催の「本場大島紬原図展・コンテスト」入賞作品を製品化したものを審査。入賞作3点を決定した。

 表彰式は29日午前10時から、奄美市名瀬の紬会館7階催事場で実施。一般公開も同日午後1時から、31日まで同会場で行われる。

 各種審査結果は次の通り。(敬称略)

 【紬グランプリ】▽最優秀作品賞=㈲興紬商店▽優秀作品賞=㈲興紬商店(奄美市長賞)、㈱夢おりの郷(一般財団法人伝統工芸品産業振興協会賞)、㈲前田紬工芸(奄美大島商工会議所会頭賞)、㈱奄美織物(公益財団法人奄美群島地域産業振興基金協会理事長賞)、たけがわ織物(本場奄美大島紬協同組合理事長賞)、㈲興紬商店(本場奄美大島紬販売協同組合理事長賞)▽大会賞(本場奄美大島紬協同組合理事長賞)=田畑絹織物㈲、牧絹織物(3点入賞)、㈱奄美織物(2点入賞)、谷崎絹織物、㈲興紬商店、㈲美紀大島、㈲前田紬工芸、屋井和久、㈱夢おりの郷

 【地球印競技会】▽図案=隈元範久(㈲興紬商店)▽絣締=重原利光(たけがわ織物)▽絣加工=朝仁博(㈲前田紬工芸)▽製織=徳山スズ代(㈲前田紬工芸)、川口初代(㈲山口織物工場)▽染色=金井一人(㈲山口織物工場)

 【翔けあまみ】▽最優秀賞=夢おりの郷「奄美旅情」(鹿児島県知事賞)▽優秀賞=㈲興紬商店「恋日記」(奄美市長賞)、牧絹織物「奄美アザミ」(公益財団法人奄美群島地域産業振興基金協会理事長賞)