「奇跡を起こす」走りを

「奇跡を起こす走りを」と意気込む大島チーム=隼人体育館

31日地区対抗女子駅伝
大島、目標はBクラス堅守

 【鹿児島】第29回県地区対抗女子駅伝大会は31日、霧島市の隼人運動場を発着点に、国分下井を折り返す6区間21・0975㌔で健脚が競われる。県下12地区の女子ランナーが早春の隼人・国分路で熱戦を繰り広げる。開会式のあった30日は、大島チームの選手、スタッフも参加し、大会への決意を新たにした。

 大島は前回8位。前回の5―8位(曽於、姶良、日置)とBクラス優勝を争う。目標は「8位以内でBクラス堅守」(備秀朗監督)と控えめだが、備監督は「奄美に115年ぶりに雪が降ったように、奇跡を起こすような走りをしたい」と番狂わせも虎視眈々と狙っている。

 「前半でリードし、後半逃げ切る」(備監督)レースを青写真で描く。1区は2年連続で久保愛結美(鹿児島銀行、金久中卒)が走る。先日の全国都道府県駅伝でアンカーも走っており、エースとしての役割が期待される。前回8位で悔しい思いをしただけに「リベンジしたい。気持ちで走るだけ」と意気込む。2区の野島(樟南高、赤木名中卒)、3区・平島(赤木名中)と九州大会クラスの実績がある選手たちで、前半に流れを作りたい。

 3年連続出場となる4区・大川(鳳凰高、赤木名中卒)、4年ぶりに大島チームに復帰した5区・友生(志學館大、龍南中卒)、アンカー・奥(樟南高、朝日中卒)と「実績なら他のチームに負けない」(備監督)メンバーで目標達成を目指す。

 男子のコーチで6年、監督で6年の実績がある備監督だが女子は初めて。「華やかさがあり、選手たちも楽しんでいる」と感想を話し「持っている力を出し切って、次の日からそれぞれのチームで頑張ろうと思えるような走りをして欲しい」と期待していた。
 スタートは午前10時。なお大会の模様はMBC南日本放送のテレビ、ラジオで実況生中継される。

出走予定選手ひとこと

 1区(4㌔) 久保愛結美(鹿児島銀行、金久中卒) 都道府県の疲れが抜けていないが、きのう1000㍍の自己ベストが出た。エースとして気持ちで走るだけ。

 2区(3㌔) 野島未菜(樟南高、赤木名中卒) 島で応援してくれている人たちの期待に応える走りをしたい。上位で来たらその順位をキープ、下位だったら1つでも順位を上げる走りをする。

 3区(3㌔) 平島未来(赤木名中) 前回は5区を走ってチームに貢献できなかった。前半から全力で飛ばし、10分前半が目標タイム。

 4区(4・0730㌔) 大川菜々子(鳳凰高、赤木名中卒) 過去2回は中学生でチームに貢献できなかった。その悔しさを高校生になった新しいステージで晴らしたい。

 5区(3㌔) 友生有紀(志學館大、龍南中卒) 同級生の久保さんと一緒に走れるのがうれしい。11分を切るタイムを目指す。

 6区(4・0245㌔) 奥あぐり(樟南高、朝日中卒) 高校生最後の大会で悔いのない走りをしたい。4㌔は長いが、後半までしっかり走り切る。