面縄中で講習会

親子でトルコギキョウなどのフラワーアレンジメントに挑戦=16日夜、伊仙町面縄中

地場産の花知って
トルコギキョウ中心に親子で作品づくり  

 【徳之島】伊仙町立面縄中学校の家庭教育学級(井上和代学級長)を対象にしたフラワーアレンジメント講習会が16日夜、同校であった。生徒や保護者など約30人が参加。鹿児島花市場で評価を高めている天城町産のトルコギキョウを中心に、地場産の切り花などを活用した作品づくりを楽しんだ。

 親睦を図りつつ地場産の花き類にも理解を深めてもらおう―と県徳之島事務所農業普及課や天城町農政課、同町の徳之島トルコギキョウ組合(永井学組合長)が協力。徳之島でのトルコギキョウ栽培は2010年に天城町で始まり生産組合員は10戸(町農業センター含む)。バラに似た姿だがバラよりも長持ちするため消費者の人気が高まっている―などの解説も受けて参加者たちは作品づくりにチャレンジした。

 材料は、同生産者たちが無償提供したトルコギキョウ(白・ピンク・紫・緑など)計150本を中心にバラやカーネーション、カスミソウ、レザーリーフファンも組み合わせて活用。花の位置や配色のバランスなどを創意工夫し、1人1鉢のスポンジ状の土台(アクアフォーム)に挿すなどアレンジメントを楽しんだ。

 母親たちのアドバイスも受けてチャレンジした具伊颯薫=ふうか=さん(2年生)は「花の高さや色のバランスの取り方が難しいが楽しい」。講師の県農業普及課の肥後修一技術専門員(46)は「地場産の花のことを知っていただくことが消費拡大にもつながる」。生産者の永井組合長(44)=天城=は「10戸の栽培面積は計約60㌃。県フラワーコンテストで2年連続金賞(今年は個人・須川俊和さん)に入賞。栽培技術の底上げを図れば10㌃単収3百万~4百万円は可能」と意欲を示した。