沖高3年生対象に沖洲会ガイダンス

沖洲会の取り組みについて説明が行われた=沖永良部高校=

「先輩とのつながり増やして」

 【沖永良部】沖永良部高校沖洲会ガイダンス(全国沖洲会事務局主催)が18日、同校体育館であった。3年生約90人が参加。大阪沖洲会の会員で歌手の泉大介さん(沖永良部2世)と鹿児島沖洲会の松元重樹さん(知名町田皆出身)が講師を務め、各支部の活動を紹介した。

 沖洲会は、東京や神戸、鹿児島など10支部約9000人が加入している郷土会組織。進学や就職で島を離れる高校3年生を対象に、沖洲会の認知度を高めようと2015年から毎年ガイダンスを行っている。

 まず、同事務局職員が沖洲会の概要を説明し「島と内地を結ぶ重要なパイプとなっているが、会員の高齢化でコミュニティー機能が低下している」「ガイダンスの効果もあり、全国各地で行われているイベントに沖洲会の若手が参加してくれるようになった」などと述べた。

 講師の2人が、各支部の取り組みを紹介。泉さんは「島のために何かしたいと思ったら沖洲会に声を掛けて」。松元さんは「メンバーには大学の先生や会社経営者もいる。会を通じて先輩らとのつながりを増やしてほしい」と話した。大阪沖洲会では、総会・芸能祭(2月下旬)、女性部の集い(10月中旬)を実施。鹿児島沖洲会では、鹿児島沖高同窓会総会(2月上旬)、沖高卒業生の歓迎会(4月下旬)、ふれあい笑運動会(7月)などを行っている。

 質疑では、生徒から「参加するために手続きは必要か」「どの支部のイベントに行っても構わないのか」などの質問があった。

 同校3年の盛晋輔さん(18)は「沖洲会という大きな組織があることを知らなかった。参加して一緒に沖永良部を盛り上げたい」と語った。