ケンムンと一緒にリラックス

田検集落内の休憩所

宇検ケンムン2
湯湾集落内の休憩所

宇検ケンムン3
湯湾集落内休憩所にあるケンムン像

宇検村内に休憩所2カ所誕生
かわいらしさや怖さなど魅力

 奄美の人々に妖怪や精霊として扱われ親しまれている「ケンムン」と一緒に休んでいる気分になれる休憩所が宇検村の湯湾、田検両集落に誕生した。ともに河童のような形をしたケンムンの像が設置してあり、かわいらしさや怖さなどケンムンの魅力を楽しめる。

 村が「ケンムンの棲む郷(シマ)うけん観光ルート整備事業」(県の地域振興推進事業)の一環で整備。両休憩所ともテーブルとイスのほか、ケンムンについての案内板を設置した。湯湾集落の休憩所は村体育館近くの交差点沿い、田検集落の休憩所は田検小近くのバス停裏にある。田検の休憩所にはケンムンがすみかにするとされるガジュマルがあり、その下には寝そべっているケンムン像がある。

 村が村内小中学校の子どもたち約120人を対象に実施した、ケンムンキャラクター図画コンクールの上位作品9点を基に像をデザイン。湯湾の休憩所の案内板には、同コンクール最優秀賞に輝いた田検小1年の松枝海翔君が描いたケンムンのイラストが掲載されている。

 同整備事業は2014年度から3年間行われるもので、2休憩所は15年度の取り組みとして整備。14年度には同村湯湾石良地区に今回のような休憩所が2カ所整備されていた。16年度は宇検、屋鈍両集落に休憩所を整備する予定。今回の整備にかかった総工費は、湯湾が1200万円、田検が550万円だった。

 村はケンムンにちなんだ観光PRに力を入れている。村総務企画課は「村に来た時に休憩で利用して村民と交流をしてくれたら。村民にも利用してほしい」と話していた。