冬季献血スタート

奄美大島内でスタートした冬季献血

奄美大島11カ所を巡回
500人目標

 2015年度第2回奄美大島地区冬季献血が22日から、奄美市名瀬の2会場でスタートした。今回は400㍉㍑献血者約500人を目標に、29日まで島内11カ所で献血を実施する。

 奄美大島では毎年、10月と2月に献血を実施。日本赤十字社九州各県赤十字血液センターによると、先月の降雪の影響で献血バスが稼働できず、約3千人分(400㍉㍑では1500人分)の献血者が確保できなかった。九州では1日平均2700人分(同1350日人分)の赤血球製剤が必要とされており、慢性的な在庫不足から継続的な献血を呼びかけている。

 同日は県大島支庁と奄美看護福祉専門学校の2会場で開催。初めて献血に参加した吉村公祐さん(29)は、「血を見ることも痛みもほとんどなく、献血の流れもスムーズ。ちょっとした時間で患者のために貢献できる。今後も献血に参加してみたい」と話した。

 名瀬保健所は「特に若い世代の献血率が低い。患者の命を救うため、献血の必要性を理解していただき、ぜひ参加してほしい」と呼びかけた。