休耕田でマコモ栽培

秋名集落の休耕田を活用してマコモ栽培を始めた花柳さんら

龍郷町秋名 島内外から参加も
集落の活性化も期待

龍郷町秋名でマコモ栽培により休耕田を活用しようという取り組みがスタートした。島内外から〝お手伝い〟のために奄美大島を訪れる人の姿も。企画したアマミ舞の花柳鶴寿賀さんは「せっかくの水田も休耕しているところがありもったいない。この活動をきっかけに、奄美で農業をやってみたいと思う人が増えてくれたらうれしい。畑と集落の活性化につながれば」と語った。

栽培を始めた水田は、花柳さんらが知人から借りたもの。持ち主が高齢のため、作業できなくなったことから、4~5年前から休耕していたという。

「食べるものを育てたいという思いは、島に来た時からあった」という花柳さん。「田んぼも1反(10アール)だけでなく、『どうせなら使ってほしい』と、知人を通じてさらに貸してくれる人も出てくれた。田んぼを貸してくれるだけでなく、植え方や肥料のやり方なども教えてくれるので助かっている」と笑顔を見せた。

横浜から田植えに参加した金澤みゆきさんは「マコモは全国的な規模で広がっている。田んぼをきれいにしてくれる効果もあり、なにより出雲大社のしめ縄に使われるなど、昔から神事などにも使われているもの。お茶や枕にするなどいろいろな活用法があり、体を整える効果があるので、私自身もよく利用している。始めたばかりだが、いずれは販売も視野に入れて作ることができたら」と説明。この日は金澤さん含め、全国からマコモの田植えのために来島し、農作業に取り組む人の姿が見られた。

この日、マコモを植えた田んぼは2反分。今後、マコモのほか4月の8日頃には稲の田植えなども予定しており、参加者も募っている。

問い合わせは℡090‐9572‐5509まで。