大熊漁港お魚まつり

雨模様にも関わらず、今回も新鮮な水産物を求める大勢の人出でにぎわった大熊漁港のお魚まつり

新鮮な水産物求め人出
熊本地震募金呼びかけも

 奄美群島水産青年協議会(座安俊朗会長)主催の第22回「新鮮なお魚まつり」が奄美市名瀬の大熊漁港で開催された。あいにくの雨模様となったが、会場は例年同様に大勢の来場者でにぎわい。イベント開始前から、お買い得で新鮮な水産物を求める多くの人が各販売ブースで列をなした。

 奄美産の魚食普及を目的に毎年開催。今回は天候不良に伴う不漁から一時は日程の延期も検討されたが、「(お魚まつりを)毎回楽しみにしてくれている消費者の期待に応えたい」(座安会長)と量の確保に努め、予定通りの開催につなげた。

 懸念されていたイセエビも販売用約70㌔とエビ汁約250杯分を確保。この日を楽しみに待ち、エビ汁のブースで長蛇の列をつくったお客らの舌を満足させた。

 獲れたて・旬の魚介類をはじめ、各漁協の婦人部など加工グループによる商品なども販売され、奄美産の美味しさ・魅力をPR。恒例の抽選会も盛り上がった。

 買い物に来ていた奄美市名瀬の萩原純和さん(76)は「エラブチやアバスなど2千円分を購入した。本当はもっとたくさん買いたかったが、人が多すぎて狙っていた魚は他のお客との“競争”に負けてしまった」とやや買い足りなかった様子。「このまつりは好きで、名瀬漁協で開催されるイベントと両方、足を運んでいる。新鮮でいい魚が手に入る」と話していた。

 座安会長は「悪天候で足元の悪い中、これだけ多くの人に来てもらい大変感謝。悪天候で漁に出られずエビなどの確保に苦労したが、何とか開催でき、お客さんにも満足していただけたのではないか」と語った。

 同日、会場では熊本地震に対する募金の協力も呼び掛け。同協議会によると、各単協にも寄付をお願いするなど被災地支援の活動も行われた。