世之主野外音楽祭

7団体が出演した世之主野外音楽祭=和泊町=

歴史感じながら音楽堪能
和泊町内城 7団体が出演

 【沖永良部】世之主野外音楽祭(同実行委員会)が25日、和泊町内城の世之主神社であった。島内の民謡グループや中学生など7団体が出演。時折激しい雨が降る中、集まった観客は島の歴史を感じながら音楽を堪能した。

 今年は、沖永良部を統治した「世之主」の没後600年にあたる。同実行委員会では、昨年から神社周辺の整備や境内部分のライトアップを行うなど、沖永良部の歴史と文化のPRに努めてきた。

 この日は、音楽祭の前に例大祭を開き、世之主が誕生したとされる知名町下城の獅子舞が奉納された。

 午後6時半、松竹梅の会・かたつむりの弦の会による御前風を皮切りに音楽祭がスタート。雨でプログラムを中断する場面もあったが、和泊町立城ヶ丘中学校ボランティア部の吹奏楽や弦遊会せりよさの島唄、同町役場職員で結成されたちゅらさんバンドの演奏などで盛り上がった。

 同実行委員会の福田健一郎委員長は「素晴らしい場所で音楽祭ができた。雨の中集まってくれた観客と、祭りの準備をしてくれた集落住民に感謝したい」と話した。

 11月には、和泊町主催で世之主没後600年記念事業が計画されている。