水かけで収量アップ

給水栓の使い方について説明を受ける参加者=和泊町=

畦布地区で水利用研修会
和泊町

 【沖永良部】和泊町畦布地区水利用研修会(同地区畑かん営農振興会主催)が26日、畦布字生活館であった。農家約30人が参加。講師を務めた畑かんマイスターの瀬川静一郎さんは「畑かん事業は、私たち受益者のためであることを認識して欲しい」と水かけ農業の重要性を呼び掛けた。

 同地区では、畑かん営農の推進などを目的に畑地かんがい営農振興会(三島武己会長)を25日に設立。会のメンバーを対象に、効果的な水利用を呼び掛けようと研修会が開かれた。

 最初に室内研修を行い、県沖永良部事務所農業普及課の職員がサトウキビに対するかん水効果について「梅雨明け後、水を掛けることで茎が伸びる」と報告したほか、「キビの奨励品種の特性を生かして、複数品種を使いこなして欲しい」と述べた。

 畑かん営農を実践している「畑かんマイスター」の瀬川さんは、高齢化の進む農家の現状を説明し「コックを回せば簡単に散水が出来るよう、埋設型の散水器具を設置したほうが良い」と話した。

 現地研修では、地下ダムからの通水がスタートしている根折地区のほ場を見て回り、参加者は給水栓や散水器具の使い方についてメーカー担当者から説明を受けた。