100周年記念黒糖焼酎制作へ

それぞれデザインへの思いなども語ったプレゼンテーション

奄美高 奄美らしさ生かしたデザインラベルをプレゼン

奄美高校創立100周年記念黒糖焼酎の制作に向けて8日、同校情報処理科3年生による「デザインラベル」のプレゼンテーション会が行われた。12グループがそれぞれ考えたデザインラベルへ込めた思いを交えてプレゼン。今後、街頭アンケートなども行い、年度内の記念焼酎販売を目指すという。

同校では来年100周年を迎えるにあたり、記念黒糖焼酎の販売を計画。今回は同科3年生36人がグループごとにデザインしたラベルをそれぞれプレゼン。全員が「全体的な印象」や「奄美大島らしさ」「発想力」などの項目を4段階評価した。

生徒たちのデザインでは、フリー素材の画像なども使いながら、海や森、人など奄美のイメージを表現。それぞれデザインのコンセプトや名前の意味など、それぞれの考えを説明し、「イラストレーターなど、慣れないアプリを使うのに苦労したが、自信のあるラベルになった。ぜひ採用してほしい」などと呼びかけた。

5月から生徒たちへラベル作りについて指導している鹿児島大学農学部で焼酎学講座の講師を務める福留一朗さんは「普段の授業では使うことのないフォトショップやイラストレーターなどのアプリの使い方から教えてきたが、教えたことを素直に吸収してくれる。デザインは教師が下手に手を入れるよりも、生徒の感性に任せた方がいい作品ができていた」と語った。

フリー素材を使うグループが多いなか、手書きの文字を使ってラベルデザインをした今畑剣斗君、西田匠汰君、福島拓真君は「お酒を飲むことで大人が子どものときを思い出すというイメージで考えた。デザインはみんなが普通のフォントを使う中、自分たちで書いた方が差別化できるのではと思った」と説明。3人それぞれが文字を書き、西田君の字を採用したという。

デザインラベルは2学期以降、一般へのアンケート調査なども行った上で正式に決定するという。