古仁屋高校で中学生体験入学

古仁屋高校体験入学で、理科の授業で氷に塩をかけて水の温度を下げる中学生ら

古仁屋一日体験入学②
部活動体験で実際の練習メニューを体験する中学生と古高生

高校生活イメージ
学習取り組み方や部活動

 瀬戸内町の古仁屋高校(松ヶ野健校長、生徒149人)は29日、中学生を対象にした「一日体験入学」を実施した。瀬戸内町や奄美市住用町の五つの学校から3年生ら50人が参加。希望の教科ごとに分かれ、高校での学習の取り組み方や、部活動への入部体験など、高校生活の仮体験を行い、学校について理解を深めた。

 開会式では吹奏楽部が夏のコンクールで演奏する曲を披露し、書道部は中学生へのメッセージを込めてパフォーマンスを行うなど、中学生らを歓迎。松ヶ野校長は「本校に通うことで充実した学習指導や、町からの補助など様々な利点がある。体験入学を楽しんでもらい、本校への理解を深めて来春の受験につながれば」と話した。

 授業体験では、社会(世界史)や英語(高校の基礎)、家庭科(シュシュ作り)など5講座が用意され、生徒らは好きな科目を選んで受講した。

 理科では水の温度はどこまで下がるのかを実験。水の凝固点は0度であり、凝固点降下の仕組みを理解するために、アイスクリームを作りながら行った。氷に塩を入れ、海水の凝固点が0度より低いことを学び、それを利用して温度を下げた。結果はマイナス17度。0度以下になった水の冷たさを参加者は体験し、「痛い」と急いで常温の水で手を温めた。

 阿木名中3年の求寛樹君は「理科が好きなので選択した。アイスはちょうどいい甘さだった。受験は古仁屋高校を考えていて、きょうの部活動体験はテニス部に行く」と話した。

 その後は部活動体験を行い、バスケや野球、吹奏楽にサッカーなど八つの部活動から選択。実際の練習メニューを体験し、高校生と交流を深めた。

 また、同日は奄美市笠利町の大島北高校でも体験入学が実施され、奄美大島南北で多くの中学生が各高校の魅力を体験。高校生活へのイメージを思い描いた。