知的障がい者バスケ全国大会

知的障がい者バスケの全国大会で県代表として活躍した高橋さんと藤さん、ASA奄美スポーツアカデミーの園田理事長(右から)

藤、高橋が県代表で参加
大島養護高2、得点源の活躍

 大島養護学校(龍郷町)高等部2年の藤みつきさんと高橋果琳さんが、知的障がい者バスケットボールの全国大会「2016FIDジャパン・チャンピオンシップバスケットボール大会」(8月6、7日、長野県松本市)に、県選抜知的障がい者バスケチーム・鹿児島バルダーズの女子チームメンバーとして出場した。バルダーズは初戦の2回戦で敗れたが、2人はチームの全得点を挙げるなど大活躍。チームに大きく貢献した2人は、大舞台に立てたことを喜んでいる。

 2人はこれまでバレーボールに親しんでおり、昨年12月に奄美市名瀬で障がい者なども参加して開かれたバスケ教室で、バルダーズの山元晃一監督から見初められたのを機に代表入りし、本格的に競技を始めた。体格や動きが評価されたのだという。

 女子チームは今年4月に正式に発足、2人は船で日帰りするなどして県本土での練習に参加。奄美では、ASA奄美スポーツアカデミー(同市名瀬)のサポートを得ながら練習に励んだ。チームは7回の練習後に5人のメンバーで大会に臨んだのだという。

 初戦では、埼玉の「彩の国レッド キング」と対戦、67―35で敗れたものの、藤は19点、高橋は16点を挙げるなど活躍。オーストラリア代表との親善試合もあり、28―7で敗れたが貴重な経験を得た。

 大会について、藤は「緊張したけど最後まで自分たちのバスケができた」、高橋は「緊張して上手く動けなかったりしたけど、みんなと諦めないでプレーできたのがうれしかった」と振り返った。

 また藤は「悔しさもあるので、次の大会までにしっかり練習して次は悔しさを晴らしたい」、高橋は「もっと体力をつけたい。足がつったりもしたので最後までコートで頑張れるようになりたい」と今後について話す。20年には県で全国障がい者スポーツ大会が開かれるのだという。

 同アカデミーの園田明理事長は2人の頑張りを称えた上で、「2人が代表で頑張ってくれて中学生など後輩や大人、保護者は元気をもらった。何でも一生懸命やったから活躍できた」と述べ、奄美の選手が活躍したことを喜んでいた。