歌姫 城南海


すっごくちゅー慣れしゅんや! ヨーリヨリーな中にもサバサバ感!

島唄と3人の魅力が詰まったユニット「みなみなみなみ」(牧岡奈美提供)


島唄と3人の魅力が詰まったユニット「みなみなみなみ」(牧岡奈美提供)

2013年7月、東京・西麻布のライブハウスでのライブで、奄美出身の我那覇美奈、牧岡奈美と城南海は、臨時ユニット「みなみなみなみ」を結成。それは今でも継続されている。城と同じ空を眺め、同じ風に吹かれ、やがて先輩アーティストとして歩む二人のコメントを〝つむぎ〟「奇跡の歌姫」の素顔に迫った。

〈第一印象〉我那覇「南海ちゃんが19歳ぐらいの時に池袋であった、奄美イベントライブで共演したのが初めて。キラキラした目で見詰められました( 笑い)」。牧岡「2011年6月に上野公園で奄美フェスタが開催された時。同じ楽屋で、奈美姉ちゃーんと、気さくに声を掛けてくれた。とても小柄で、可愛いらしくて、島の話や島唄の話をしました」

〈城の性格〉我那覇「ユニットでも1番年下なのに、1番のしっかり者。あとすっごくちゅー慣れしゅんやー(人懐っこい)!」。牧岡「ヨーリヨーリな中にもサバサバ感があって(笑い)。ときたまみせる天然なところも面白いですよ」

〈与え、与えられたこと〉我那覇「素直に何でも吸収して、自分のものにしていくパワーは見習いたい。プライベートのことは秘密(笑い)」。牧岡「彼女の持っている天性そのもの。プライベートでも仲良くさせてもらっていますが、女子トークが止まりません。彼女の曲に島の方言をとりいれた唄があって、その標準語を方言にかえて教えたりもしましたね」

〈城に奄美を感じるところ〉我那覇「アシビがうまいところ」。牧岡「話した時の島弁でしょうか。そして意外と声が大きいので街中で目立つんですよ(笑い)」

〈島歌の先輩として一言〉我那覇「南海ちゃんはすごく努力家。たくさん歌っているからこそ、年々、伸びやかな広がりのある声になっている」。牧岡「南海の唄う声は芯があって全てを癒やしてくれます。もっと島唄も唄ってほしいですね」

 未来へ〉我那覇「〝みなみなみなみ〟は、ゆるーく楽しく歌う集まりなので、いい意味でもっと〝てげてげ〟になれたらいいな」。牧岡「みなみなみなみが揃った時のあの雰囲気はずっと大切にしたい」。現在、CD「With A Wish」が好評の我那覇(なみ)と、CD「南柯(なんか)シツルシマ」絶賛発売中の牧岡(なみ)が、「みなみ」にやさしい波のようにエールを贈る。(高田賢一・文中敬称略)