児童生徒がプログラミング体験

プログラミング体験に臨んだ芦花部小中の児童ら

ゲーム感覚で楽しむ
芦花部小中で普及活動

一般社団法人みんなのコード(利根川裕太代表理事)によるプログラミング普及活動の一環である「プログラミング体験」が27日、奄美市名瀬の芦花部小中学校の児童生徒を対象に行われた。奄美大島では同校と大勝小(28日)の2校で行われ、専用ソフトを活用したプログラミングを体験。プログラミング的な考え方に苦戦しながらも、ゲーム感覚で楽しむ姿が見られた。

同法人では、全国各地で子どもや教員らを対象にプログラミングの普及活動や教育指導者研修会などに取り組んでいる。今回は子ども向けの普及活動の一環として行われ、同法人インターンの佐藤泰平さん(早稲田大学国際教養学部1年)が来島し、子どもたちへの授業を行った。

芦花部小中では小学1年生から中学3年生まで全児童生徒が「HOUR OF CODE」という教材を使い、実際に画面を操作しながらプログラミングを体験。佐藤さんは「コンピューターもプログラミングがなければただの鉄の箱になってしまう。いろいろなプログラミングを行うことで、パソコンやロボットなども動かすことができる」と説明した。

この教材は、「前に進む」「右(左)へ曲がる」などを組み合わせることで、画面上のキャラクターがゴールに迎えるよう指示を出すもの。体験した子どもたちも最初は「難しい」と何度もやり直したものの、徐々に慣れてくると難しい指示もクリア。「出来た!」と喜ぶ姿も見られた。

佐藤さんは「2020年からプログラミングは必修化される。この普及活動では子どもたちにプログラミング的思考(論理的思考力)として、物事を分解して考えられるようになってもらいたいという思いがある。教員向けの研修会でも同じ教材を使うが、実は大人でも意外と戸惑ってしまう。子どもの方が慣れるのが早いこともある」と話した。