ヨロン島リーフチェック

リーフチェックを行うダイバー(主催者提供)=与論島=

造礁サンゴ順調に回復
海の再生ネットワークよろん ダイバーが調査

【沖永良部】ヨロン島リーフチェック(NPO法人海の再生ネットワークよろん主催)が12日、与論島の供利沖で行われた。島内外のボランティアダイバーと地元ダイビングスタッフの計19人が参加。同NPOの渡辺暢雄事務局長は「1998年に世界的規模で発生した白化現象による壊滅的な被害から、与論島のリーフ外にある調査ポイントの造礁サンゴは順調に回復が進んでいる」と話した。

特定範囲内の魚類などの個体数と底質を調査するリーフチェックは夏と秋の年2回、島の北側と南側で実施。今年は夏場の海水温上昇により、沖縄・奄美のサンゴ礁域で白化現象が見られ、与論島への影響も懸念されていた。

調査の結果、エリア内でサンゴの白化は見られたものの、白化による死滅は確認できなかったという。さらに、調査ポイントの造礁サンゴ被度は浅場(水深約5㍍)で14%、深場(同約10㍍)は36%で、昨年比でそれぞれ1ポイントと10ポイント上昇した。

今後、同NPOではリーフチェックとは別に、与論島リーフ外のポイントや回復が進んでいないリーフ内のサンゴ被度調査も行う予定。