ヨロン・おきなわ音楽交流祭

地元中高生と沖縄県の仲西中学校吹奏楽部の合同バンドがオープニングを飾った=与論町=

1227第20回ヨロン・おきなわ音楽交流祭②
交流祭終了後、自作の名刺を手渡す子ども達

19団体255人が出演
参加者同士 名刺交換で親交深める

 【沖永良部】第20回ヨロン・おきなわ音楽交流祭(同実行委員会主催)が27日、与論町砂美地来館であった。鹿児島と沖縄両県から19団体255人が出演。3時間にわたる公演後、参加者同士で名刺交換を行い、親交を深めた。

 オープニングは「与論町民歌」と「花が咲く」を参加者全員で合唱。沖縄県浦添市立仲西中学校、与論中学校、与論高校の3校が合同バンドを結成し伴奏を務めた。

 参加団体の紹介と感謝状の授与が行われ、 山元宗町長は「交流祭のおかげで地元のブラスバンドや吹奏楽部が県で素晴らしい成績を収めるようになった。このつながりを永遠に続けていきたい」とあいさつした。

 交流祭は4部構成。第1部の金管バンド・吹奏楽の部で登場した那覇市立仲井真小学校音楽部は、ジャズメドレーを披露。迫力のあるサウンドと総勢51人の息のあった演奏で会場を沸かせた。

 第2部は、鹿児島市立伊敷台中学校吹奏楽部の2人による「トランペット・ボランタリー」で幕開け。開演約3時間前に航路で与論島入りしたが、船旅の疲れを見せることなく素晴らしい音色を響かせた。

 与論町立那間小学校の児童28人は、同町出身のシンガーソングライター、川畑アキラさんの曲「シンガーソングランナー」に合わせて元気にエイサーを舞った。

 第3部では、沖縄県の4大学(名桜、沖縄、沖縄国際、琉球)と与論高校OBの合同チームがイベントに花を添え、最後のマーチングの部に出演した沖縄県立宜野湾高校マーチングバンドの18人は、一糸乱れぬ動きと傘や旗を使ったパフォーマンスで観客を魅了した。

 沖縄県伊江村立伊江中学校2年の玉城紗和さんは「私たちの吹奏楽部は5人しかいないが、教え合いながら練習を頑張ってきた。ほかの学校の演奏を聴いて、もっと直す部分や伸ばしていきたいところが分かった」。与論中学校2年の岩山美海さんは「良い刺激になったし、いつもと違う音を楽しめた」と語った。

 交流祭終了後、毎年恒例の名刺交換会が行われた。出演者らは、担当楽器や好きなものなどを記した自作の名刺を準備し「よろしくお願いします」と声をかけながら、笑顔で名刺を手渡していた。