徳之島をゼリーと島唄で味わって

「ワイド節」を楽しく披露する徳之島出身の唄者、澤愛香さん=東京都中央区日本橋三越「ぱいぬカフェ」にて

「畦プリンスビーチ」の由来を流暢に説明する高岡秀規町長=東京都中央区日本橋三越「ぱいぬカフェ」にて

三越とのコラボPRに澤さん唄声響く

【東京】「ティダSUNSUN恵みの島」徳之島を、ゼリーと島唄で味わって!2日、東京・日本橋の三越日本橋本店のお中元ギフトセンターで、徳之島町の民謡歌手、澤愛香さんが三線でライブ。たくさんの買い物客の前で、自慢ののどを披露。徳之島の魅力をサウンドにのせてアピールしていた。また徳之島町の高岡秀規町長もこの日のために姿を見せ、ゼリーのPRに一役買っていた。
 
会場は、同百貨店の7階のギフトセンターに設けられた琉球語で「みなみ」を意味する「南(ぱい)ぬカフェ」。パネルや地元のサンゴなどが飾られ、徳之島の豊かな自然を味わえるスペースとなっている。徳之島生まれの澤愛香さんは、大島紬のワンピースで登場。笑顔にも、やや緊張した様子で「神様の引き合わせで、みなさんに会えました」などと、方言を交えてあいさつ。「あさばな節」をじっくりと唄い上げたほか、テンポのいい「ワイド節」さらに沖縄民謡の「安里屋ユンタ」を熱唱すると、多くの人たちが手拍子でライブに参加。彼女が作り上げた徳之島の世界に聴き入り、笑顔があちこちに花開いた。澤さんを呼んだ熱いライブに続いて、高岡町長が登場。「徳之島は〝どこの島〟がキャッチフレーズなんです」と話した後、畦プリンスビーチの名前の由来や、固有種を育む雨に恵まれている島の特色をディスプレーで紹介 。400年の文化を誇る闘牛を実際の映像で解説すると、集まった人たちから熱心な視線が注がれていた。さらに、徳之島の食文化などを説明。ゼリーについては「使用されたタンカンは、手作業で皮をゼリーに入れました。シークニンは、9年かかってやっと実になるんですよ」。地元産がこだわりの材料であることをあらためて強調し、試食した人たちに丁寧に対応していた。ゼリーは、徳之島と三越がお中元商品として初めてコラボしたもの。「徳之島ゼリー詰合せ」は税込3240円。タンカン&シークニンのほか、マンゴー&パイン、糖蜜、ドラゴンフルーツなどが楽しめる内容となっている。