奄美市施設パッション品評会

金賞を受賞した小幡さん

金賞に小幡さん選出
ルビースター13点応募

奄美市は7日、同市名瀬の県農業開発総合センター大島支場で、2016年度「奄美市施設パッションフルーツ品評会」表彰式を開いた。ルビースター部門に13点の応募があり、金賞に小幡正雄さんが選出された。

前日の6日に県、市、JAの各果樹担当職員らが、L規格(80~100㌘)を対象に、玉ぞろいや果皮の着色などの外観、糖度・クエン酸など品質を審査。出品果実の平均糖度は18・1%、クエン酸は平均2・21%だった。

講評で、審査委員長のセンター・久米隆志支場長は「昨年よりも平均糖度が高く、ばらつきも見られず良かったが、外観に傷があり、審査基準に満たないものも一部見られた。来年以降も、出品を目指し、栽培技術の向上に努めてほしい」と話した。

市によると、パッションフルーツの農家戸数は99戸、全体栽培面積は9・9ヘクタール。昨年に続き、県が認定する「かごしまの農林水産物認証制度(K―GAP)」の認証を受け、14人が取得したという。

金賞を受賞した小幡さんは「(ミカンコミバエ侵入などによる)タンカンの廃棄で、少し気持ちが落ちたときもあったが、パッションをなんとしても出したいという気持ちで作ってきた。ルビースターでは初めての受賞でうれしく思う」と喜びを語った。

金賞以外の受賞者は次の通り。(敬称略)
▽銀賞=西盛満▽銅賞=脇坂博