男女ともに大島紬の着用が目立った笠利町の成人式
龍郷町と奄美市の笠利、住用の２地区で３日、成人式があった。本場奄美大島紬や振り袖、スーツなどに身を包んだ新成人らは、家族や親族、恩師などに見守られて古里で迎える成人式の喜びをかみしめながら、社会人としての自覚を胸に気持ちを新たにした。４日は大和、宇検、瀬戸内の３町村、５日は奄美市名瀬地区で成人式が行われる。
奄美市笠利町の成人式は同市笠利農村環境改善センターであり、男女合わせて73人が成人の門出を迎えた。例年同様に大島紬を着用した新成人の姿が多く見られ、式に出席した新成人らは家族や地域の人たちに見守られ、晴れやかな表情で式典に臨んだ。
式辞で朝山毅市長は「これからの光輝く人生を自らで選び、自らで切り拓き、情熱と行動力を持って歩んでいってほしい」と激励。
新成人を代表し、４人が意見発表。このうち畠優太さんは「成人を機に心を新たに一消防士、一社会人、一人間としての自覚と誇りを持ち一日一日を悔いのないよう全力で生きたい」。山岡紗妃さんは「励まし合い、夢を語り合える仲間とともに奄美を盛り上げ、次世代もここで生まれ育ってよかったと思えるような環境づくりを一緒
にしていきたい」と成人の決意を語った。
万歳三唱で新成人の門出を祝った住用町の成人式
奄美市住用町の成人式は住用公民館であり、新成人18人が出席。朝山毅市長は式辞で「これから大きな決断をする人生の岐路が多く待ち受ける。奄美で育ったことを自信に、豊かな自然や文化で培われた感性で乗り越えてほしい」とあいさつ。竹山耕平市議会議長が祝辞を述べ、祝電披露、乾杯と続いた。
恒例の新成人１分間スピーチでは全員が登壇。「親元を離れて感謝の気持ちを感じている。親孝行できるよう頑張りたい」「自覚と責任を持って行動したい」など、緊張した面持ちで感謝の気持ちや今後の決意を述べ、会場からは拍手が送られた。
新成人を代表して原さくらさんは「私たちの若さを武器に、自分のやるべきことに全力で取り組み、社会貢献できる人間になる。それぞれの役割を認識し、良識のある人間に成長していきたい」と謝辞。最後は万歳三唱で締めくくった。
家族や関係者に見守られ、新成人の門出を祝った（龍郷町）
龍郷町の成人式は同町りゅうゆう館であった。晴れやかな大島紬や振り袖に身を包んだ新成人73人（男29人、女44人）は、家族や親類、関係者に見守られながら社会人としての一歩を踏み出した。
徳田康光町長、窪田圭喜議会議長が祝辞し、ゲストによる祝唄、祝電披露、記念品贈呈と続いて出席した新成人の門出を祝福。碇山和宏教育長は２０１４年春のセンバツメンバーが成人を迎えたことに触れ、「夢が実現できることを仲間が身をもって示してくれた。自分の可能性を信じ挑戦してほしい」と式辞した。
新成人代表として、松元瑠夏さんが誓いの言葉を読み上げた後、中田大智さんが「自分を見失わず、一日一日を大切にしたい」、碇山莉世さんが「周囲への感謝の気持ちを胸に、自分の決めた道を進みたい」とそれぞれ意見発表。その後万歳三唱し、閉会した。