大島高校吹奏楽部 和泊小で特別演奏会

大島高校吹奏楽部のメンバーと一緒に児童も恋ダンスを踊った=和泊町=

多彩なプログラム披露
「恋ダンス」で盛り上がる

 【沖永良部】大島高校吹奏楽部が20日、和泊町立和泊小学校で特別演奏会を開いた。1、2年の部員36人が出演。行進曲やアニメソングのほか、第89回選抜高校野球大会の入場行進曲に決まった星野源の「恋」を歌とダンスを付けて披露、会場を大いに盛り上げた。

 19日に知名町であった大島地区総合文化祭に合わせて開かれたもの。

 演奏会は「シビック・ファンファーレ&マーチ」でスタート。「ミッキーマウス・マーチ」では、顧問の立石純也教諭がクラリネットやホルンなどの楽器を紹介すると、各パートの生徒が立ち上がってその音色を響かせた。

 また、児童3人が高校生の前で「ラデツキー行進曲」の指揮に挑戦。緊張した表情を見せながら指揮棒を振った。

 ドラマの主題歌として昨年大ヒットした星野源の曲「恋」の演奏では、部員の中田龍之介さん(大島高校1年・16)が歌を担当し、ダンサー役の生徒2人がドラマさながらの恋ダンスを披露した。振り付けを覚えている児童も一緒に参加し、息のあった踊りを見せた。

 最後は、児童生徒全員で「Believe」を合唱して締めくくった。

 金管バンドでトロンボーンを担当している和泊小6年の芋高みつ美さん(12)は「しっかり指揮者を見て音量などを調整していたのが勉強になった。ずっとトロンボーンを見ていたが、すごく上手かった」と話した。

 大島高校2年の久聖七恵さん(17)は「児童がとても元気。演奏していて自分たちがパワーをもらった。沖永良部に来てよかった。とても楽しかった」と語った。

 19日は、総合文化祭終了後にあしびの郷・ちなで演奏会を開催。同校110周年記念の祝典行進曲「安陵讃歌」を皮切りに「主よ人の望みの喜びよ」などのクラシックも織り交ぜ10演目を披露した。