ザトウクジラ来遊シーズン

目の前に3頭のクジラが出現したホエールウォッチングツアー

ウォッチング・スイムのツアー好評
出現頭数は増加傾向

 来遊シーズンを迎えたザトウクジラのホエールウォッチング&スイムが今シーズンも好評だ。奄美クジラ・イルカ協会(8業者)では、ツアーと合わせてザトウクジラの出現頭数などの調査を行っており、28日のツアーでは午前中で2群5頭のザトウクジラを確認。クジラと一緒に泳ぐホエールスイムを楽しむ人の姿も見られた。

 今シーズンは昨年12月に陸上から目視したのを含め、28日正午までに63群103頭を確認。ホエールウォッチングをする上で、気候が良いなど天候に恵まれたこともあり、昨シーズンと比較すると1・5倍ほどの出現頭数となっているという。また、調査では沖縄と協力して個体識別も行い、クジラの移動経路なども調査しており、個体識別の結果を見ても、来遊するクジラは増加傾向にあるという。

 合わせてホエールウォッチングやスイムの予約も盛況で、興克樹会長は「クジラの行動を邪魔しないなど自主ルールのもとに行っているが、ホエールウォッチングやスイムの参加者も年々増加しているので、今シーズンは2千人(の参加)を目標に掲げたところ。特にスイムはリピーターが多い」などと語った。

 この日の調査では奄美市住用町の沖合を南下する2群5頭を確認。うち1群2頭は親子とみられ、尾を海面に打ち付けるテールスラップなどの行動が見られた。また、この日はホエールウォッチングやスイムの参加者もあり、クジラが出現すると大きな歓声をあげて、カメラで撮影したり、クジラとの泳ぎを楽しんだ。