奄美JCシンポジウム

若手地方議員のパネリストを中心に「奄美群島のミライ」について意見を交わした

「島の子挑戦できる環境を」
若手議員とともに未来語る

 公益社団法人奄美大島青年会議所(楠田太平理事長)主催による、『奄美群島のミライ』を語るシンポジウムが29日、奄美市名瀬のAiAiひろばであった。パネリストとして登壇した奄美大島の若手地方議員3人を中心に、地方議会の現状や課題など踏まえた住民の政治参加・議会改革、さらには奄美の未来について参加者が意見を交え、ともに考えた。

 「地域の創造力~希望溢=あふ=れるシマのために~」がテーマ。大和村議会議長の勝山浩平さん、奄美市議の安田壮平さん、宇検村議の保池穂好さんの3人がパネリストとして登壇した。コーディネーターを務めた楠田理事長は「政治と言うと私たちの日常から離れた場所にある印象もあるが、きょうは島の若手議員とともに、市民目線でのシンポジウムとして意見交換をしていけたら」とあいさつ。

 会場の雰囲気をやわらげ、パネリストの人柄も伝わるよう3人の趣味の紹介などに始まり、地方議会・議員の活動と役割、近年の選挙の投票率、政務活動費の目的など現状も伝えつつ、それぞれのテーマに沿って意見を交わした。

 終盤は「奄美群島のこれから」をテーマにパネリスト3人が3分間スピーチ。保池さんは「島の子どもたちの夢がしぼまないように応援していくのが私たちの役割。若い力を奄美群島の発展につなげていきたい」。勝山さんは「私も島の希望、未来である子どもたちが夢や目標を持ち、それに挑戦できる環境をつくっていきたい」。

 最後にマイクを握った安田さんは「地域の創造力を高めるために政治の生産性を高めていかなければならない。そのためには、いい議会政治が行われているかどうか、市民の方のチェックが不可欠。応援する政治家のお尻をたたいていただき、みんなで一緒に政治を高めていく。ぜひお願いします」と呼びかけた。3人の熱いスピーチに対し、会場から共感の意の込もった大きな拍手が送られた。