めんたい☆キッドさん慰問

相撲勝負で笑いを届け、利用者一人一人と抱擁や握手を交わしたメンタイ☆キッドさん

「奄美元気にすらんば」
九州プロレスレスラー 相撲勝負などで笑い

 福岡市を拠点に活動。2月に奄美大島で、2日間の大会開催を予定しているNPO法人九州プロレス(筑前りょう太理事長)の人気レスラー「めんたい☆キッド」さん(38)が31日、奄美集中豪雨災害があった2011年以来、6年ぶりに奄美市名瀬の介護老人福祉施設・虹の丘を慰問した。職員との相撲2番勝負などで笑いを届けたほか、見学した利用者ら一人一人と握手や抱擁などを交わし、激励した。

 冒頭、キッドさんは、1年半のメキシコ修行を経てレスラーになったことなど自身の経緯を紹介。また、団体所属レスラーの中で、一番小柄であることを自虐的に話すも、その鍛えあがった肉体を見て、場内からは歓声が上がった。

 男性、女性1人ずつ職員と相撲で勝負。男性には勝ち、女性には負けるというサービスに、見ていた多くの人が拍手喝采。試合後のマイクパフォーマンスさながらのトークを展開し、利用者らを巻き込んだ軽快な掛け合いで笑いを届けた。

 その後、場内約50人の利用者一人一人に握手や、抱擁などを求めて声かけ。恥ずかしそうに抱き合う人や、笑顔で握手やハイタッチする利用者らと交流した。キッドさんは、「まだまだ福岡で練習して、ここに帰ってきます。応援してください」とあいさつ。最後は、「奄美を元気にすらんば」と全員で唱和して締めた。

 重山正人さん(82)は「鍛えた肉体はさすがだと思った。テレビでしか見たことがないレスラーを見ることができて良かった」と話した。

 1日も保育園の慰問を予定。大会は、11日に瀬戸内町の清水公園総合体育館、12日に大和村体育館で開かれる。