縁起の良い島で初合宿

天城町初キャンプで歓迎を受けるホンダ熊本硬式野球部一行(右・岡野監督)=1日、同町野球場

ホンダ熊本硬式野球部
天城町、特産品贈り歓迎

 【徳之島】社会人野球のホンダ熊本硬式野球部(岡野武志監督)の選手・スタッフ一行29人が先月29日から天城町に初キャンプ入り。町当局や地元関係団体は1日、町総合運動公園野球場で歓迎セレモニーを開き、タンカンや赤土新バレイショ「春一番」など旬の特産品を贈って励ました。

 ホンダ熊本(本拠地・熊本県菊池郡大津町)は都市対抗野球大会(7月東京ドーム)に9回、社会人野球日本選手権(11月京セラドーム)に12回出場している強豪。キャンプ地を模索するなかで〝架け橋〟になったのが三坂徹マネージャー(32)。2009年から同町でキャンプを続けている常磐大学硬式野球部監督で恩師の石川清一氏の勧めがきっかけという。

 歓迎セレモニーで大久幸助町長は、同社グループのホンダ硬式野球部(埼玉県)が、天城町合宿を通じ第80回都市対抗野球大会(09年)を制覇したことも挙げ「この島は非常に運の良い島。皆さんもあやかって欲しい。シドニー五輪金の高橋尚子さんや、多くの野球部も日本一になっている」。また、熊本地震災害復興支援に職員1人を派遣中であることにもふれ「皆さんが頑張ることは熊本の皆さんの励みにもなる」と期待。

 町当局や町体育協会、徳之島観光連盟が一行にタンカンやバレイショ、マンゴージュース、黒糖などの特産品を贈って励ました。

 岡野監督(42)は「徳之島キャンプをスタートに、今年も都市対抗野球と日本選手権に出場してしっかりと勝ち上がり、徳之島キャンプを縁起のいいものにしたい。そして来年もこの地でキャンプを」とお礼と抱負を述べた。

 滞在は7日まで。5日午後2時からは町内小中の球児ら対象の野球教室でも交流する。