シマ博参加者大幅伸び

関係者は観光プロモーションの展開を協議した

群島観光物産協総会で報告
新規に国立公園記念事業

奄美群島観光物産協会(代表理事・朝山毅奄美市長)は30日、奄美市名瀬の奄美会館で2017年度総会を開いた。16年度決算・会計監査、事業実施報告を承認。自主事業「あまみシマ博覧会(シマ博)」17冬(2月11日~3月20日)の参加者数は789人で前年231人から大きく増加したことを報告。都心での観光プロモーション、各地での物産展開催などを中心に誘客事業の充実、情報発信を促進することで一致した。

16年度事業報告で、観光部は「シマ博」年間実績を説明。16夏(7月16日~9月4日)は80プログラム1145人(前年同時期比20%増)が参加。参加者数が前年から3倍強となった17冬は、喜界島で7・3倍、奄美大島で4・8倍の急増が目立った。

そのほか観光誘客プロモーション(奄振委託)で「奄美群島国立公園化指定記念事業」を新規に実施。「ハートいっぱいの奄美群島トークショー」、PR事業「奄トーーク」のイベントでは、SNSを活用して若年層の奄美出身者による情報発信などを積極的に展開した。
 物産部は、「奄美群島ブランディング向上事業」による都市部での観光・物産展を5カ所開催。奄美特産品の販路拡大に向けた、物産コーディネーターの育成では調査事業を継続。

なお16年度で閉鎖したアンテナショップについては、今後の活用を検討する考え。

朝山代表理事は奄美群島国立公園指定、格安航空会社(LCC)の関西路線就航を受け、「この追い風を生かすため、関係機関と連携して観光力を高めながら地域振興につなげたい」と話した。

役員改選があり2人を選任。新役員は次の通り。(敬称略)
▽理事=重田勝也(徳之島観光連盟代表理事)、前登志朗(おきのえらぶ島観光協会長)