南三町老連ゆめ・ときめき交流研修会

3団体が事例発表を行った南三町老連ゆめ・ときめき交流研修会=知名町=

知 名 町
全国運動、3団体が事例発表

【沖永良部】第38回南三町老連ゆめ・ときめき交流研修会(知名町老人クラブ連合会主催)が23日、同町フローラル館であった。「健康・友愛・奉仕」の全国三大運動の取り組みについて3団体が事例発表を行い、今後の活動について意見を交わした。

和泊、知名、与論の3町老人クラブ連合会から約200人が参加。同町老連の大野富常会長は「私達の力で会員を増やし、若い世代との交流を通して地域作りを頑張っていこう」とあいさつ。

研究討議では、「『健康・友愛・奉仕』の全国三大運動をどのように取り組んでいるか」をテーマに3団体が事例発表した。

与論町那間ハッピーパワーズの田中國重会長は、2年前に同クラブが中心となって建立した「盤山開拓団慰霊の碑」について説明。「満州に渡った先人の開拓精神と苦境に立たされても屈しないハングリー精神を後生に伝えていきたい」と述べた。

和泊町玉城西長寿クラブの玉里和明会長は、島外へ転出した会員からの寄付の使い道について「寄付金の一部でプロジェクターと大型スクリーンを購入し、数年前の敬老会のビデオなどを観賞して楽しんでいる」。知名町下城老人クラブ寿会の市来義貞会長は「世之主神社まつりを毎年1月に実施している。子ども育成会や婦人会、青壮年団と一緒になって式典の準備をする」などの活動を報告。今後の課題として「高齢者の人数に対して長寿クラブへの加入者は3分の1と少ない。一人暮らしの高齢者の声かけ、見守り等、字と連携して実施する必要がある」(和泊町)。「60歳になれば老人会に入会してもらうが、各行事への参加に協力を得難い状況。後継者も少なく農作業に多忙である」(知名町)などと述べた。

参加者からは「会員を増やすために実施していることは何か」などの質問が出た。

研修会では、同町徳時在住で東北大学名誉教授の石田秀輝氏による「孫のために心豊かな暮らし方を考える」と題した講演もあった。