テックス板2千枚設置

誘殺地点の周辺にテックス板2千枚を取り付けた=26日午前9時半ごろ、知名町=

ミカンコミバエ警戒
誘殺地点周辺「防除のための対策」
知名町

【沖永良部】果樹・果菜類の害虫ミカンコミバエの誘殺確認を受け、知名町で26日、誘引剤と殺虫剤を染み込ませた誘殺板(テックス板)の設置作業が行われた。関係機関から約50人が集まり、誘殺地点2カ所の半径1㌔以内にある木の枝などに2千枚の誘殺板を取り付けた。

ミカンコミバエの誘殺が確認されたのは、徳時集落(確認日・今月21日)と知名集落(同・今月22日)の2カ所。各場所に1匹ずつ合計2匹で、どちらも雄の個体。

この日は、同町民体育館に、役場や門司植物防疫所名瀬支所、県沖永良部事務所、町技連会などのメンバーが集まった。板の設置方法を説明した門司植物防疫所名瀬支所の田中洋次席植物検疫官は「ミカンコミバエが発生したわけではない。防除のための対策であることを農家に伝えてほしい」と呼び掛けた。

作業は、1班2~3人の全20班体制で行われ、メンバーは知名集落10班、徳時集落10班に分かれて町民体育館を出発した。午前中に全ての誘殺板の取り付けが完了した。