児童生徒と地域住民「サガリバナ」植樹

住民の協力でサガリバナを植樹

20170630(市小中サガリバナ植樹)②
植樹活動の参加者一同

住用町市小中広場整備し地域貢献

 奄美市住用町の市小中学校(岸田さゆり校長、小学5人、中学4人)は30日、市集落内でサガリバナの植樹を行った。同校の児童生徒たちと地域住民ら約30人が、市湾を望むバス停裏の広場に植樹して地域貢献活動に汗を流した。

 サガリバナ植樹は児童生徒が、郷土に対する誇りを持ち環境保全を推進しようとする態度の育成が目的。集落の老人クラブや保護者会などが賛同し、サガリバナの苗を同集落と東城集落が70本用意した。

 植樹を実施した場所は、市バス停留所裏を伐採し整地した約15㌃の土地。1カ月ほど前から、児童生徒や住民たちが憩いの場となるように植樹の準備をしていた。

 サガリバナの花言葉は「幸運が訪れる」で、憩いの広場に植樹を企画。植樹の前に児童生徒が、広場のゴミなどを5分間ほど清掃した。

 児童生徒は清掃後に集合して、岸田校長が植樹活動のねらいを説明。サガリバナの植樹で、▽花づくり花いっぱい運動▽豊かな心を育てる▽地域の協力に感謝し、お礼に何らかの貢献をする―として「植樹後も水まきなどお世話する」とあいさつした。

 植樹予定地には、あらかじめ白い花をつける苗とピンクの花の苗の2種類が交互になるように配置。児童生徒は住民たちと協力しながら、苗を植え水まきして支柱にヒモで固定した。

 サガリバナの植樹は、約30分で終了。関係者は、「苗が成長し6~7年で、開花が見られるだろう」「成人式を迎えるころに、花がたくさん咲いてほしい」と語った。

 作業終了後に、広場の入口に設置した看板の前で参加者は記念撮影。植樹を行った生徒会長で中3年生の田中大天=たいてん=君は、「サガリバナの花は写真で見た。実際に花が咲くところを見るのが楽しみ」と期待した。