運転免許証自主返納2人に感謝状

運転免許証を自主返納した東富子さん(前列左)と柳田健一さん(同右)=与論町=

0721与論町、運転免許自主返納者に感謝状②
交通安全やウソ電話詐欺防止を啓発するチラシを配るキャンペーン参加者ら(右側)=与論町=

与論町贈る 高齢者ドライバーの安全へ
夏の交通安全運動キャンペーンも

 【沖永良部】与論町嶋中安穏協会(会長 久留満博与論町副町長)は21日、運転免許証を自主返納した2人に感謝状を贈った。同協会の野本勝彦交通部長は「返納者には本当に感謝している。交差点で危険と思われる高齢者のドライバーを見かけることもあるので、人身事故を減らすためにも活動を続けていきたい」と語った。

 これまで安全運転に努め、勇気をもって運転免許証を返納してくれた人に感謝の意を表そうと、同協会が今年度から始めた取り組み。

 贈呈式には、4月以降に自主返納した6人のうち、柳田健一さん(87)と東富子さん(79)の2人が出席した。

 野本交通部長から感謝状を受け取った東さんは「歳を取り、免許証を返納した方が安全だと思った。こうやって感謝してもらえてうれしい」と話した。

 沖永良部警察署によると、昨年の沖永良部島の運転免許証自主返納数は12件だったのに対し、今年は7月13日現在で27件に増加している。与論島でも昨年の2件に対し、今年同日現在で11件と増加傾向にある。

 同日、夏の交通安全運動・全国地域安全運動のキャンペーンも行われた。与論町商工会や交通安全母の会などのメンバー約30人が参加し、啓発グッズを手渡しながら交通安全やウソ電話詐欺防止などをドライバーに呼び掛けた。