大島海峡の新種展示

瀬戸内町立図書館・郷土館で6日から開幕した「大島海峡、いきもの新発見写真展」

瀬戸内町郷土館 「いきもの新発見写真展」

鹿児島大学国際島嶼教育研究センター(以下、島嶼研)と瀬戸内町立図書館・郷土館は6日から、同館で「大島海峡、いきもの新発見写真展」をスタートさせた。世界の新種ベスト10に選ばれたアマミホシゾラフグ以外にも、同海域では数々の新発見があり写真展でそれらの一部が公開されている。

写真展は、同大の「薩南諸島の生物多様性とその保全に関する教育研究拠点整備」プロジェクトによるもの。同大学や同大以外の研究者が、撮り集めた大島海峡の生きものたちの写真が展示されている。

写真展に出展されているのは、現段階で把握された種に限定。写真公開できなかった新種として、甲殻類の4種と藻類3種もあるとした。

島嶼研奄美分室の藤井琢磨特任助教は、チンヨウジウオを例に「大島海峡では、大きく成長したアザミサンゴとの共生関係がみられる」と説明。同館の町健次郎学芸員は、大島海峡で発見された生きものがたくさんいることと、海の生物多様性を知る機会として多数の来場を呼び掛けている。

「大島海峡、いきもの新発見写真展」は、9月10日まで実施。開館時間が午前9時~午後6時(日、祝日~同5時)※月曜休館。入場無料。