民謡民舞少年少女全国大会

小学1~3年の部で奄美勢最高の5位に輝いた千田真帆さん(今年5月の民謡民舞少年少女奄美連合大会で)

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「むちゃ加那」を熱唱する宮村祐花さんと、伴奏をする峰岡歩嬉さん

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(左から)峰岡歩嬉さん、宮村祐花さん、永田心花さんの〝徳之島トリオ〟

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「塩道長浜」を堂々と唄う辻竜生さん

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入賞した喜びで、記念写真に収まる辻竜生さんと姉の美里さん

千田真帆さん5位に輝く
奄美勢は5人が入賞

 【東京】小中学生の民謡日本一を競う「2017年度民謡民舞少年少女全国大会」(文化庁ほか後援、日本民謡協会主催)が19、20日の2日間にわたって、品川区総合区民会館・きゅりあんで開催された。全国から集った精鋭たちに交じり、コンクールに奄美勢11人が出場。千田真帆さんが、小学1~3年の部で見事5位に輝いたほか、5人が入賞した。

 今回全国各地の予選を勝ち抜き、民謡コンクールに出場したのは、小学1~3年の部56組(入賞は18位まで)、小学4~6年生の部78組(同26位まで)、中学生の部63組(同20位まで)。

 今回、奄美からの出場者の中で最高位は、「ヨイスラ節」を唄った千田真帆さん(山ゆり会)だった。ほかは「緊張してしまいました」(且琴音さん・あやまる会)、「何回来ても東京の人の多さに圧倒されます。緊張しました」(永田心花さん・奄美芸能徳之島)。練習の成果を発揮できず悔しさをのぞかせるコメントも聞かれた。

 そんな中、入賞(優秀賞を獲得)したのは、小学4~6年の部の峰岡歩嬉さん(徳之島民研)。昨年初出場で3位の力を証明した。ほかに、朝岡歩紀花さん(山ゆり会)、萩原かほさん(あやまる会)が入賞。一方、「コンクール民謡中学生の部」では、宮村祐花さん(徳之島民研)、辻竜生さん(あやまる会)が入賞した。宮村さんは、昨年準優勝の意地を見せた。

 また、小さな体ながら堂々と「塩道長浜」を披露した辻竜生さんは、「前回小学校の部で出場して何ももらえなかったけれど、今回はうまく唄えました」と笑顔をのぞかせた。小学校1年の頃から一緒に民謡教室に通っている姉の美里さん(大島高校)から、祝福を受けていた。

 5位が最高位だった奄美勢だったが、レベルが高い奄美の大会を勝ち抜いてきた才能は本物。シマ唄の世界観を堂々と表現、会場に〝島風〟を吹かせてくれた。「大島紬、そして独特の歌声で奄美の風が吹いていましたね」。そう語る観覧者の言葉が印象的だった。