環境教育賞優秀賞を受賞

最終選考会でプレゼンテーションを行う住用小5年の潤井さん(左から順に)、澤さん、新冨さん(提供写真)

初受賞に喜び、継続に意欲
リュウキュウアユ保護活動の住用小

 リュウキュウアユの保護活動に取り組む奄美市住用町の住用小学校(富林弘智校長)が20日、第24回コカ・コーラ環境教育賞(公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団主催、読売新聞社協力、文部科学省、環境省後援)の優秀賞を受賞した。同校の富林校長は、初の受賞に驚きながら今後に向けて保護活動継続に意欲を見せた。

 同校の前を流れる役勝川には、環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されているリュウキュウアユが生息。同校は、2006年からリュウキュウアユ(ヤジ)の保護活動に取り組んでいる。

 同校児童は、総合的な学習の時間で専門家などから本土のアユとの違いや生態を学習。役勝川でアユの観察や産卵場所の整地作業など行う取り組みが評価され、12年には全国野生生物保護実績発表大会で日本鳥類保護連盟会長賞を受賞。今回の受賞は、それに続く二度目の快挙となる。

 同環境教育賞は、環境ボランティア活動の助成・支援を通じた環境教育・環境保全活動促進を目的に1994年に創設。同校は7月に全国81団体の応募から、活動表彰部門の10団体に選出されていた。

 選出団体は18~20日にかけて雨煙別小学校コカ・コーラ環境ハウス(北海道夕張郡栗山町)で行われた「コカ・コーラ環境フォーラム」に参加し、最優秀賞を選考する最終選考会でプレゼンテーションを披露。同校からは5年生3人(潤井あいさん、澤華楓=かえで=さん、新冨明音さん)が出場して、「守ろう!わんきゃの宝の魚」と題して写真やクイズなど交えて保護活動の成果と課題を報告した。

 19日の最終選考会の結果、同校の優秀賞が決定。また表彰式も同日に行われ、賞状と活動助成金10万円が贈呈された。

 富林校長は今回の快挙を喜び、「気軽な感じで応募した。今後もリュウキュウアユの保護活動を通して児童たちが郷土を知り、郷土を愛する態度を養ってもらいたい」と語った。