奄美少年自然の家 徳之島町で出前授業

満天の星空に輝く「土星」を観測する参加者たち=26日夜、徳之島町

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科学クラフトを楽しむちびっ子ら=27日、徳之島町

星空観察とクラフトで科学を満喫
2日間開催で540人

 【徳之島】県立奄美少年自然の家(奄美市、竹之下浩徳所長)主催の「スターウオッチングin徳之島町」と「自然の家がやってきたin徳之島町」(いずれも同町教育委員会共催)が26、27日の両日あった。満天の星空にきらめく「夏の大三角形」や土星の輪などの観察会と、「ジェルアート」などクラフト体験に延べ540人が参加した。

 地理的に遠方にある地域の青少年たちにもクラフトや科学体験など、同自然の家の体験プログラムを経験してもらう出前事業(講座)。2010年度の与論、和泊両町会場からスタート。今年度対象の徳之島町(ほか喜界町)は11年度いらい6年ぶり2巡目(スターウオッチングは初併催)。

 26日夜、徳之島町健康の森総合運動公園野球場であったスターウオッチングには、家族連れ約180人が参加した。太陽系で2番目に大きい惑星である土星は本体が水素ガス、輪は岩や氷でできていて、太陽の周りを約30年で公転する―など大宇宙、星座の基礎解説を受けた後、実際に天体望遠鏡をのぞいて土星を観察するなどした。

 27日、同町総合体育館であったクラフト体験のメニューは①綿あめ②プラホビー③空き缶ポップコーン④スライム⑤ジェルアート⑥なり(ソテツ実)キーホルダ―作り体験の6種。特に、色砂やサンゴのかけら、ビーズなどを思い思いに組み合わせて小びんに飾るオリジナルのジェルアートは1番人気。「だれでも楽しめるプレイコーナー」(無料)としてシャボン玉、袋ロケット、紙ブーメラン、わりばし鉄砲、木工パズルのコーナーも。家族連れ362人が来場した。

 スターウオッチングに家族で参加していた藤田一徹くん(神之嶺小2年生)は「初めて見た土星と輪はまあるくて、まるで目ん玉みたいだった。星空のことも勉強して、大きくなったら学校の先生になりたい」とにっこり。

 猛暑下の予想を上回る参加者数に、奄美少年自然の家の竹之下所長は「遠隔地のため数年に1回だが、皆さんの笑顔に接することができて、やって良かったと思った。自然の家の活動を少しでもご理解していただければ」と話していた。