群島各地で運動会・体育大会盛り上がる

女子生徒全員が参加したガジユータ八月踊り

朝日中「ガジユータ八月踊り」も

 

 奄美群島各地の小、中学校、小中学校併設校で24日、運動会、体育大会が開かれた。各種競技で盛り上がり、訪れた保護者や地域住民からの応援の声が各校のグラウンドに響いた。

 奄美市名瀬の朝日中学校(今村典盟校長、全校生徒330人)では同日、創立70周年を記念した「第59回体育大会」が開かれた。今年のテーマは「繋~朝日の伝統と勝利への思いを最高の仲間と繋げよう~」。赤、青、白の3チームに分かれた生徒たちは、様々な競技に汗を流し、優勝の座を目指した。

 女子生徒161人全員が参加した「ガジユータ八月踊り」のプログラムでは、7月から続けられた2カ月あまりの練習の成果を惜しむことなく発揮。華やかでリズミカルな演舞に会場からは大きな拍手が沸き起こった。

 ガジユータ八月踊りは、元シルクドソレイユソロダンサーで奄美市地域おこし協力隊の谷よう子さんが制作した創作舞踊劇「ガジユータ」の演目の一つ。伝統的な八月踊りをもとにしたもので、ミュージカル調の歌詞と振り付けが特徴。授業内で行われた練習には谷さんも20回ほど参加し、振り付けなどを指導したという。昼休みには上級生が下級生に教え、全員が踊ることができるように励んだ。

 青組の2年生、美里真彩菜さん(13)は「前にガジユータに出演したことがあり、みんなを引っ張っていく立場だった。本番の出来栄えは100点満点」と語り、「午前中の長縄は本番でも失敗せずに成果が出せた。ここからはリレーで頑張り、優勝したい」と意気込みを見せた。

 男子全員が参加する演目「魂!エッサッサ!相撲体操」では生徒たちが服を脱ぎ、上半身裸の状態で力強い姿を見せつけた。太鼓の音と掛け声のみで行われる迫力ある演舞で見る者を魅了した。

 このほかにも、保護者、教職員も参加するプログラム、ユニークな部活動対抗リレーなどがあり会場は盛り上がった。