ばれいしょブランド産地推進協と「春一番」推進協

徳之島ばれいしょブランド産地推進協議会の総会=26日、徳之島町役場

安定出荷で価格安定を

 

種苗対策も課題

 

徳之島

 

 【徳之島】徳之島ばれいしょブランド産地推進協議会(会長・高岡秀規徳之島町長)、徳之島地域赤土新ばれいしょ「春一番」連絡協議会(中山浩樹会長)の2017年度総会が26日、徳之島町役場であった。3期連続で価格が安定し好調だった16年度事業実績や決算や、「定時・定量・定質」の共販出荷で「かごしまブランド」産地や「春一番」銘柄を確立する17年度事業計画・予算などそれぞれ全議案を承認した。

 【徳之島ばれいしょブランド産地推進協】高岡会長は「北海道の不作で取引価格はもっと上がると想定していた。今後の課題は共販率の向上と種苗の確保。育苗施設は県全体で取り組まなければならないと思う」などと強調。JAあまみ徳之島地区野菜部会の太田淳一バレイショ部会長らあいさつに続き議事に移った。

 16年度事業ではブランド産地指定5周年記念大会・合同出発式や、ブランド産地活動支援など販売促進助成事業を実施。生産販売実績(共販)は▽JAあまみ徳之島事業本部(徳之島・伊仙両町)=4518㌧、9億6839万2千円▽同天城事業本部=3735㌧、8億5565万9千円。合計計8253㌧、18億2405万1千円。

 17年度活動計画には①産地体制の強化②生産性の向上対策③作業の省力化④販売体制の強化⑤かごしまの農林水産物認証制度―の各取り組みを掲げた。役員改選では輪番制で新会長に大久幸助天城町長が就任した。

 【徳之島地域赤土新ばれいしょ「春一番」連絡協】中山会長は「共販の3本柱の『定時・定量・定質』のうち定質(品質)は産地として当たり前。県内トップレベルと思う。価格安定のため今後守らなければならないのは安定出荷の定時・定量」と強調。県徳之島事務所の末永利夫農業普及課長らあいさつに続き議事に移った。

 16年度活動報告では、ブランド産地推進協との連携で「かごしまブランド」産地指定更新に取り組み再認定(今年5月)を受けたことも報告。17年度活動計画には、徳之島赤土新ばれいしょ「春一番」の銘柄確立と消費地から信頼される産地確立に向けて、①部会員の意識向上②JA共販メリットの理解向上③関係機関・団体一体の取り組み―など各種活動を掲げた。

 3町輪番制の役員改選では新会長に保岡盛寿徳之島町園芸振興会会長を選任した。