ノネコ対策など大島郡要望

県内21町村の首長が出席した県町村会定期総会=与論町=

与論町で県町村会定期総会

 

 【沖永良部】県内24町村の首長で組織された鹿児島県町村会(会長・川添健長島町長)の第124回定期総会が18日、与論町地域福祉センターであった。16年度一般会計歳入歳出決算など4議案を認定し、各郡町村会が提出した全29議題を県へ要望することが決まった。大島郡町村会は、世界自然遺産登録(飼い猫・野良猫・ノネコ対策)についてなど3項目を要望している。

 21町村の首長と関係者ら約40人が出席。川添会長は「衆議院選挙では、小選挙区の定数が一人減少したことで、ますます地方の声が届きにくくなる。その分を地元の首長がカバーしなければならない」とあいさつした。

 県が来年10月から開始する乳幼児医療費にかかわる新制度に関して伊集院幼大和村長から報告があり、制度導入に伴うシステム改修について「県が進めるものだと認識していたが、各市町村が費用を負担することになるようだ」と述べた。また、制度開始までの検討事項として「受給者証の有効期間をどのように設定するのか」「有効期間の中で、修正申告に伴う資格の停止・追加を行うか」の2点を挙げた。

 採択された要望事項のうち、大島郡町村会の提出議題は▽世界自然遺産登録(飼い猫・野良猫・ノネコ対策)について▽離島医療の確保▽県営住宅の建設について―の三つ。他町村会の要望事項は、離島における車検制度のための輸送運賃助成(鹿児島郡)、鳥獣被害防止総合対策交付金の予算拡充と広域による鳥獣処理施設の設置(薩摩郡)、東京オリンピック・パラリンピック開催に伴う聖火リレーのコース設定(肝属郡)、屋久島空港の早期整備拡充(熊毛郡)など。