村制施行100周年記念式典

式典で式辞を述べた元田村長

記念式典のオープニングを飾った芦検集落の稲すり踊り

豊かな自然や文化次世代へ

表彰や記念作文朗読

宇検村

宇検村は5日、同村湯湾の総合体育館で村制施行100周年記念式典を行った。記念ビデオの上映や、村の発展に貢献するなどした人物の表彰や記念作文優秀作品の朗読を実施。祝福ムードの中、同村の次の100年に向けて新たなる前進をともに誓い合った。

式典には村民をはじめ、群島内の市町村の首長や、奄美出身の国会議員、県議などの来賓、関係者など約800人が参列。式典は、村の無形民俗文化財に指定されている芦検集落の稲すり踊りで開幕した。

続いて、100周年記念で作成したビデオを放映。村のこれまでの歴史を振り返り、村で行われた行事の様子や児童生徒たちのインタビューなどが紹介された。

元田信有村長は式辞で、先人たちの英知と努力に敬意を表すとともに村民や関係者に感謝。「豊かな自然や歴史、伝統、文化を大切にし、次世代へ継承していく」と決意を述べた。

表彰では元山三郎元村長など、8部門で52の個人・団体に100周年表彰受賞者として表彰状を授与。村内の児童生徒が応募した100周年記念の「未来の宇検村」作文優秀作品を朗読。中学生の部の名柄中3年西岡光君の「宇検村にあり、宇検村にないもの」はVTR発表され、久志小2年植田楓大君は「山のテーマパーク宇検村」を壇上で披露した。

その後に、県知事代理で鎮寺裕人大島支庁長、金子万寿夫衆院議員、禧久伸一郎県議らが来賓あいさつ。10月に宇検村と友好都市提携を結んだ宮城県七ヶ宿町の小関幸一町長は、100周年を祝して「宇検村とともに町づくりむらづくりに努めていきたい」と語った。

祝賀メッセージで、同村と縁あるスポーツ選手の福原愛さん、貴乃花親方夫妻などのVTRを紹介。福原さんはリオオリンピック直前の合宿にも触れて、「今度は赤ちゃんと家族で、宇検村を訪れたい」と話した。

式典終了後、午後からは100周年記念の奄美出身アーティストらのうたまつりが開催された。