与論町ぬりぬり大作戦

ミコノス通りのモニュメント(白壁)に白ペンキを塗り直してきれいにした(提供写真)

クレイアーティスト発案、100人参加

ミコノス通り装い新たに

与論町茶花のミコノス通りで5日、ますますきれいにプロジェクト「ぬりぬり大作戦」が行われた。親子連れや一般、ヨロンマラソン関係者など約100人が参加し、ヨロンマラソンのスタート・ゴール地点であるモニュメント(白壁)にペンキを塗り直して景観を向上させた。

同イベントは、クレイ(粘土)アーティストでこねこねランドの金田みちよ代表(鹿児島出身)の〝夢〟がきっかけ。金田さんは与論島を訪れてファンになり、8年ほど前から「さびれた建物などをきれいにしたい」と島を訪れるたびに考えていたという。

金田さんの友人である鹿児島市の川崎塗料の川崎眞俊相談役が、金田さん発案の与論島内をきれいにするプロジェクト「ぬりぬり大作戦」に賛同。今回の企画は、1990年に作られヨロンマラソンのスタート・ゴールになっているミコノス通りモニュメント(白壁)を清掃して塗装を塗り直す内容で、川崎塗料が白の水性塗料を一斗缶で10缶提供した。

地元も出村雅代さんが中心になり、案内チラシを作成し各所に連絡して参加者を募集。作業はモニュメントの斜面に、はしごを架けての作業も。子どもたちは体を汚しながらも、いろいろな人とふれあいながら家族や友達と作業を楽しんでいたという。

企画に後援・協力した与論町商工観光課の山下高明さんによると、モニュメントは10年ほど前に塗装を行っていたが風雨で劣化。イベントを振り返り山下さんは「与論の玄関口として重要な場所で、今回実施できたことで景観の向上に大きな成果があった」「参加した人も満足していた。これからも町のために何か活動をしていきたい」と語った。